明治 蔵元の生家 小林家
小林家玄関には「盛り塩」がある。お浄めや邪気を払うと聞いた。調べてみると、中国の故事からきているそうだ。
諸説ある中のひとつに「当時の皇帝には多くの妻がおり、毎夜牛車で彼女たちのもとへ通っていた。しかし、どの女性（妻）を選ぶかは悩みどころ。そのため、皇帝は牛が止まった場所を毎夜の泊り場所としていた。そこである女性は、皇帝を乗せた牛車が自分の家の目の前で止まるように、牛の好きな塩を戸口に置いた。その結果、牛が塩をなめ続け、彼女は皇帝の寵愛を独り占めにできた。」このことから、盛り塩はチャンスを与える、福を与えるといったところからスタートしているのだそうだ。
今日、ふと玄関の盛り塩に目をやると糸トンボがとまっていた。
もしかしたら、この糸トンボ「糸トンボ界の皇帝で、今夜の女性をこの家の者に決めたのではないか。」
しかしながら、この家に女性が4人・・・・。
さあ、皇帝糸トンボよ、誰が御所望でござるか？
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