まるた

 

どーしたらいいんだ・・・・。

 

小林酒造の敷地内に、かなり年数を経た車庫兼物置がある。

物置には、本家の方(小林家は分家筋)が大事にされていた古い箪笥や置物、雛飾りや五月人形なんかが眠っているが近い将来、この建物を取り壊す予定である。

 

このモノたちの処分は小林家に委ねられている。さて、ここに眠っているモノたちはどうすれば・・・。

小林家にはこれらのモノを保管するスペースはもうない。

じゃ、処分?

 

いやいや待て待て・・・。小林家に懐かしい小物や、今ならプレミアがつくオマケで貰ったようなモノが残っているのは、こばしりEが捨てずに取って置いたから。「こんなモノ」と思わずに大事にしていたから。

 

半世紀ほど経つと「あらま~~~~~懐かしいねぇ~~~~昔うちにもあったわ~~~~***」ということになるのはわかっている。

こばしりEは、絶対保管しておく***というのは目に見えているので相談しない。

 

この悩みは、全てのご家庭の悩みだと思う。「もう使わない」「絶対使わない」と、わかっているのにご先祖様が大事にしていたモノをゴミには出せない。

家の中は使わないけれど、捨てられないモノで溢れている。

 

さあ、どーする。どーする。

 

どーにも答えが出ない。

 

 

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