A蔵

チノおばあちゃまがネジをまいていた

明治時代の時計

ここ数年で、毎朝１０分遅れるようになっていた。

本日いらしたお客様

数日前にネジ巻き時計をご購入されたとおっしゃり

10分遅れることをとても気にしてくださった。

「振り子の下に、ネジがあってそれをちょっと回すと

戻りますよ。」

と、教えて下さった。

どれどれ

脚立に乗ってみてみた。

ほんとだ！

さらに、下の金属の図を見て

「このネジの1メモリで8秒変わりますね。

10分遅れるなら、７０メモリ右に回せば大丈夫だと思います。」

と、自ら脚立にのって直して下さった。

「今、15時15分にしたので、

明日、15時15分に誤差があれば

また、メモリを動かしてみてください」

なんとありがたい事でしょう！

後は、忘れずにいれば

時計は正確に動くようになる！

その場でタイマーをセットしたA蔵だった。