まるた

明治時代から、栗山に雪が降ると中庭にある「龍神様」の祠に行けなくなる。

そうなる前に、祠から「ご本尊」を小林家の中に移動して、雪が溶けるまでの間

守ってきた。

本来なら、小林家の仏間でお手入れお参りをする。

しかし現在、仏間は見学のコースに入っているため、自由に出入りできない。

仕方が無いので、龍神様には小林家玄関で我慢していただいている。

その中庭の門の前に、小さな足跡。

エゾリスちゃんだ。

エゾリスちゃんは、首を持ち上げ「龍神様のお参りは小林家玄関で」という張り紙を読んで・・・

「そっか・・・この先はダメなんだな」と、右に方向を変えた。

「エラいな」・・わかってるんだ

と、思ったら

「行っちゃえ・・・」と門をくぐった。

不法侵入である・・・。